不器用大学生の気まぐれブログ

更新頻度や内容などは気まぐれですが、面白おかしく日々の出来事を語っていきます。

ライブバイト 怒号飛び交う最終回

みなさん、お疲れ様です!!!

というわけで、前回に引き続き、ライブバイトの話を書いていきます。

 


会場整理を1時間ちょっとぐらいやって、16時半くらいになると、お客さんの数も少し落ち着いてきました。ここで、元ヤンみたいな社員から、撤収の指示。整列場所の整理のために使われる柵とか、ポールとかそういったものを片付けていきます。全部片付け終わったのは、大体17時過ぎくらいでしたね。

 


さぁ、次は、18時半のライブ開始まで、お客さんのための座席誘導のお仕事を指示されました。

 


今までライブになんか行ったことのない僕。観客席からはみんなのワクワク感が伝わってきて、薄暗くて広い、独特の雰囲気に溢れたアリーナは、僕にとって新鮮で、魅力的なものでした。

 


僕たちは、案内用の観客席の全体マップみたいなのを渡されており、本当は僕たちが座席の位置まで連れていかないとダメなんですけど、何が書いてあるのかさっぱりわからないので、お客さんに座席を尋ねられたときは、お客さんの座席番号を見せてもらって、現在地からの道順だけ教えたあと、お客さんに自分で行ってもらうという戦法をとってましたw

 


そんなこんなで、いよいよ始まるライブ。そのアーティストの曲は、事前に予習済み。これ、あの曲生で聴けるんじゃね!?よっしゃ、ラッキー!

 

しかし、、、

 


元ヤン社員:おーい、バイト君。(こういうバイトに行くと、大体こう呼ばれる)君、いったん外出て服着替えてきて。

 

 

 

そう。ライブが終われば当然片付けがあるわけです。スーツで片付けするわけには行かないので、着替えを持ってくるよう指示されていました。

 


少々残念な気持ちになり、渋々外に出る僕。着替えの場所からは、ライブの歌声が聴こえてきており、そんな時に限って僕の好きになった曲が歌われていたのです。トホホ。

 


そうして着替えを済ませ、アリーナの入り口に戻ってくると、若い女性の社員がいました。

 


女性社員:お、バイト君、戻ってきたね。今からは、アリーナ内の警備係やってもらうから。中で先にスーツ着てやってる子がいるからその子と代わってあげて。

 

 

 

え?これもしかして、クッソ楽andラッキーじゃね?よっしゃあああ!生歌が聴けるぞ!!

 

 

 

ワクワクしながら真っ暗なアリーナを進んでいき、指定の場所へ向かうと、スーツを着た子がいました。闇に溶け込んでて全くわからなかったですねw

 


交代の指示があったことを伝え、その子を着替えに向かわせました。

 


そこから先はもう、天国のような時を過ごしました。18時半からのライブ開始で、僕がアリーナに戻ってきたのは19時くらいだったので、ライブ終了が予定されている20時まで、ライブを観ることが出来ました。

 


歌うめぇ…顔カッケェ…盛り上がりも最高じゃん…何より音圧がすげぇ…

 


いちいち感動しながらライブ観てました。そんなこんなで、ライブの終了時刻まで残り15分くらいとなったとき、僕のいた場所から、ちょうど真後ろ、約10メートルぐらい離れた場所にある、アリーナのサブ入り口の扉が開きました。すると、何者かがこちらに向かってずかずかと進んできます。暗くて顔は分かりませんでしたが、シルエットからするとおそらくヤンキー社員でしょう。てか、そうだった。

 


何やら不機嫌そう。え?なんすか?

 


ヤンキー社員:あのさ、お前さあ、ライブ観ていいって、誰が言った?お前の仕事はさぁ、ライブを観るんじゃなくてお客さんを観ることだよな?なんでそんなこともやらないの?ん?

 


僕:はい…すみません…

 


ヤンキー社員:(クソデカため息😮‍💨)

 


と、おもむろに僕の両肩を掴み、強引に観客席側に僕の体を向けさせました。

 


ヤンキー社員:お前はそこだけ見とけ。

 

 

 

いやぁ…まぁ確かに言ってることは分かるけど、少しくらい観たっていいやないですか。皆がお金を払って観てる代わりに、僕らは体力を払って観てるんですよ。もちろん、僕だってずっとボーッとしてたわけじゃなくて、お客さんの様子を見ながら、合間合間に観てただけなんですよ。たまたまそれを見られて怒られるとは、つくづくついてないなあwてか、そいつは俺に怒ったくせにその後ずっとライブ観てた。なんなんだよあいつ。

 


少しムッとしながらも、しばらくするとライブは終了。その社員から、お客さんを退場口まで誘導する仕事を与えられました。ま、ここは特に書くようなことはなかったですね。

 


そして、誘導を終え、座席に残ったゴミとか、座席に貼り付けてあった、間隔を開けて座るようにと書かれた紙を回収。僕の他にも何人かこの作業をしてました。が、、、

 


おいいいいいい!おめぇら、なにしてんだぁぁ!そんなもん後ででいいやろうが!!とっととこっちこいやゴラァァァァァァイ!!!!

 


いきなりの怒号に驚く僕たち。とりあえず急いでそちらに向かうことに。

 


ここで、僕たちは、座席として設置されていた椅子を片付けていく作業をすることになります。

 

 

 

おいゴラァ!!なにタラタラしてんだよテメェら!!おせぇよ!おせぇって!おい!その辺のやつらこっちこい!おおおおおいいいぃぃぃ!!なにくっちゃべってんだお前らぁぁぁぁ!!

 

 

 

怒号とともに急かされ、必死で椅子を回収する僕。僕は、高校卒業まで野球をやってましたが、これはまるで部活の練習風景でした。

 


なんとか椅子を回収し終わるバイトたち。すぐさまヘルメットと軍手を渡され、休む暇もなく、次の仕事を指示されます。

 


僕もいろんな物を運びました。照明器具、鉄板、鉄骨、でかい箱、看板、支柱(これクソ重かった)

などなど…

 


バイトに来ている若者の中でも、ある程度仕事に慣れている熟練バイトがいて、そういう人達が場をまとめていましたね。すごい。

 


だいぶ片付いてきた会場。汗だくのバイト達。気づけば時刻は21時半に。これ、23時までの仕事だよね?あれ?これ今の感じで行けば早めに終わるんじゃない?

 


予感は的中。作業中止の指示が出され、バイト達は、派遣された会社ごとにグループに分けられ、並ばされます。20人くらいいるグループが何個もある中で、僕たちのグループの人数は、前のブログで書いた通りわずか5人w

 


おそらく、ここで集められた理由は、片付けがもう後少しで終わりそうだから、人手は必要でないと判断され、人の数を減らす調整をしようというものでしょう。人件費も削減できるしね。

 


当然、5人しかいないグループの僕たちは、人数減らしの対象になったのでした。

 


仕事の終了を告げられ、最初に僕たちを案内してくれた社員さんのところに戻るよう指示された僕たち。そしてその社員さんの労いと、お礼の言葉のあと、軍手とヘルメットが回収され、解散となりました。会場を出た時の時刻は、22時くらいでした。

 


そして、一緒に来た友達と、さらに現場で仲良くなった専門学生2人と、今日の仕事の愚痴とかをこぼし合い、談笑しながら駅まで歩いて行ったのでした。そして、駅でその2人とお別れ。

 


じゃあ、またどこかで会おう!

 


多分、この2人とはもう二度と会うことはない。けど、こういうその場限りの友情っていうのは、儚いように見えるけど、どこか暖かさを感じるものに思いました。ちょっと素敵じゃないですか?

 

 

 

そのあとは、友人と一緒に最寄り駅まで電車に乗って、お別れ。友人も短時間ではありますがライブは観ることができたようです。

 

 

 

家に帰った僕。時刻は23時半くらい。とんでもなくお腹が空いていました。そりゃそうだw14時半から何も食べずに肉体労働したんだもんw

 

 

 

風呂に入ったあと、エースコックのもやし味噌ラーメンを食べました。これは、力仕事の後というのもあって、今まで食べたカップラーメンで一番美味しかったです。今晩はぐっすり眠れそうだ。

 


と、ここまでいろいろと書いてきて、結局ライブバイトはどうなの?というところですが、まあ、きついっちゃきついですけど、運が良ければライブも観られるし、出会いもあったし、行ったことに後悔はありませんでしたね。次も絶対に行きたいかと言われれば、そんなことはないのですが、何より一度経験してみるのもありなんじゃないかなと思いますね。行くかどうか迷っている人は行ってみるといいと思いますよ。もちろん、危険な作業もありますし、深夜まで作業することもあるでしょうし、なによりめっちゃ怒鳴られますw(みんな気が立ってますからw)まあ、自分でいろいろ調べてから行くのがいいです。好きなアーティストがいるなら、なおさらですね。体には十分気をつけて、いってらっしゃい!

 


ライブバイト編 完